悪質な賃貸不動産会社さんのお話
とある賃貸不動産会社さんのお話
先日、賃貸をお探しのお客さまが弊社にご相談でご来店いただいた時のお話です。
そのお客さまは別の不動産会社さんでアパートをご紹介されたそうなのですが、今進めている取引がよくある話なのかを確認したいということでした。
◆内容は以下の通りです。
1.ご紹介された物件の家賃が47,000円、共益費は3,000円だった。
2.その後、提示された資金計画表には家賃が50,000円(共益費含む)となっていた。
3.仲介手数料は家賃の一か月分(50,000円)を請求されていた。
4.とにかく対応が悪い。
共益費とは・・・
共同住宅などで、居住者がともに利益を受けている外灯・エレベーターなど共用部分の維持・管理のために支出する費用。と定義されています。
よって家賃ではありません。
賃貸の仲介手数料の定義
次に、仲介手数料が1か月分請求された点。
ここ近年の賃貸会社の仲介手数料は家賃の半月分が大半です。
実は宅建業法では賃貸の仲介手数料は家主さんと借主さんから合計して家賃の1か月分以内とされています。
よって家主さんと借主さんから半月分ずつもらうことによって1か月分としています。
逆を言えば、借主さんから家賃の1か月分を請求するということは家主さんからは1銭もいただけてないということになります。
なので、家主さんからもらっていなければ業法的に違反しているわけではありませんが、ここ数年どの企業も「家賃の半月分」と謳っているだけに、1か月分を請求する不動産会社さんは「取れる人から取っとこう」といった感じではないでしょうか?
それ以上に問題なのは、家賃と共益費をひっくるめて1か月分を請求していること。
半月分ですと言っても25,000円請求するってことですか?
もう完全に確信犯ですね・・・
そもそも「対応が悪い」というのはお客さまサービス業として問題外です。
新人さんなのか、その企業のモラルの問題、社員教育が出来ていないのかわかりませんが、お客さまはその会社に期待してご来店されているのに悲しい話です。
結果的に弊社スタッフがお話をお伺いし、現在取引を進めています。
お客さんが不動産のことを知らないことをいいことに隠れ蓑にしている不動産会社はまだまだあるんだなぁと感じたお話でした。
私たちはこのようなことのないよう常にクリーンな取引を心掛けて、これからもご縁を育んでいこうと思います。