コミュニティースペースでのご縁
珈琲を飲みにお越しいただいたお客さま
弊社は不動産会社でありながら、どなたでもお寛ぎいただけるコミュニティースペースとして店内を開放しております。
珈琲も1杯100円を頂戴して、お越しいただいたお客さまに提供させていただいております。
いただいたお金は復興支援や子育て支援金として各種団体に募金しています。
本日は初めてお見かけする70歳過ぎの女性が御ひとりでお越しいただいていましたので、一言「こんにちは。ご利用ありがとうございます。」と笑顔でご挨拶し、その場を失礼しました。
「相続」のご相談でご来店
「相続のご相談をしたいとお客さまがご来店です」と事務員さんから内線が入りました。
2階の事務所から降りてみると、先ほどご挨拶させていただいた女性でした。
お話を聞いてみると、結構な資産家の方でした。
ご相談内容としては、ご自身はお一人身のため相続人がいない為、将来自分の財産を兄弟ではなく甥と姪5人に引き継がせたい、揉めないように分配したいがどうすればいいか?というものでした。
お話を伺いながら、家系図を手書きして関係性を伺ってみると、なかなか複雑な問題でした。(詳細は個人の情報になるため、簡略しております)
ご自身でも「これがいい」と思う解決策を打診しても、甥や姪は納得してもらえないということで、「もうそこまで考えてあげる必要ないのかな?」と半分以上諦めておられました。
老い先も長くないし、もう別にお金も必要ない。しかし「残された者たちに引き継がせて、兄弟で揉められたくないから」という想いから色々考えておられる姿を見ると、とても切なかったです。
「付言事項」を提案してみる
かなり多くの資産をご所有なされているようでしたので、「遺言書は必須」とお伝えをしました。
もちろんご相談者様も遺言書はご準備される予定はされていて、どう分けるかもある程度お考えがあるようでした。
しかし「付言事項」についてはご存じないようでした。
付言事項とは、残された者に対するお手紙・メッセージみたいなもので、想いの丈を綴るところです。
今こうやって揉めないようにと色々試行錯誤されている想いを手紙として残してみてはいかがですか?と提案してみました。
さらに年を重ねて寝たきりになってしまっては、文字はおろか考えることも難しくなります。
認知症を発症してしまってはもう何も出来なくなります。
だからこそ「今の想いを書き綴ってみてはいかがですか?」とお話しました。
ご自身も親が亡くなった時の相続で、遺言書がなく兄弟間で揉めた経験があるとのことで、甥や姪にはそういった経験をして欲しくないと言う想いで日々悩んでおられました。
お住まいがお近くらしいので「またお茶を飲みに来るわ」と言って、本日はお帰りになられました。
私も相続診断士として、笑顔相続のお手伝いをさせていただければと思ったご縁でした。
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