売却期間3ヶ月以内で成約に至らなかった理由

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販売期間3ヶ月以内で成約に至りませんでした

本日は売却のご依頼をいただいている売主さまに営業活動の報告と販売期間である3ヶ月を前にした更新の手続きをさせていただきました。

今回残念ながら、媒介期間の3か月以内での成約が出来ませんでした。売主さまには今後の活動方針と販売価格の見直しを含めた提案をさせていただきました。

売れなかった理由は「価格面」ですが・・・

実は当初は別の不動産会社さんにご依頼をされておられましたが、ちょっとしたご縁から弊社に変更いただいたのがちょうど3ヶ月前。販売価格については前の不動産会社さんの提示価格そのままでお預かりをしました。通常3ヶ月販売された不動産をお預かりする際は、価格面も含めて見直しを提案するのですが、実は以下の理由からそのまま引き受けました。

  1. 家はついていたものの「土地」扱いでの販売であった。
  2. 不動産流通機構には登録されていたが、広告活動が禁止されていた。
  3. さほど急いでおられていなかった。

お預かりした物件の土地面積がそもそも10坪程度で、建て替えするには小さすぎるため、土地で購入するメリットがある人はお隣くらいしかいないという点。

次に不動産流通機構(レインズ)には登録されていたが、広告活動が一切禁止されていたため、実はあまり周囲に知られていなかったのではないかという疑問。会社が大阪の不動産会社ということもあり熱心な広告活動を行っていなかった。特に現地に看板すらなかったのは驚きでした。

相場より高いものの・・・

私としては、現況の不動産価格は「相場よりも高い」ということは当初から根拠を示して提示させていただいておりましたが、一旦その金額での売却を引き受けました。

売出値については先方の担当者が「この値だったら売れますよ」と高額査定をされているようなのですが、売主さまにしてみれば「あまり売却活動がされていないのであれば、ひょっとしたらきちんと販売活動すれば買い手が見つかるんじゃないか?」考えになられてもおかしくないと思ったからです。

実際、販売に出されている価格は相場よりも高いのは事実ですが、それよりもきちんとした販売活動を行ったうえで、広く周知させることが重要だと考えた私は、売り出し方法をこのように変更した。

  1. 土地ではなく「中古住宅」として売り出す。
  2. 価格は据え置きで、現地看板設置。広告活動はすべて可能(業者さんのお力も借りる)
  3. お預かりした時期が夏場のお客様が少ない時期だったので、売れていければ9月の段階で価格の見直しをする。

狙い通り、お預かり当初は看板を見て現地からお問い合わせもいただき、間取り図面をネットに掲載したことによるお問い合わせをいただくことも出来ましたが、最終価格面で折り合いがつかず「成約」とは至りませんでした。

私が思う「売れる金額」を提案

今回、お店にご足労いただき、これまでの販売活動の報告を改めて整理してご説明し、私が提案する価格の根拠をお話しし、価格の引き下げを快諾いただき、売却期間の更新手続きも終えました。

本日より新しい価格で販売しております。もちろんインターネット等には情報発信済みです。

以前もお話ししましたが、私たちは「高く査定すること」が目的ではなく、「相場の範疇でより高く、より早く売却する」ことが不動産としての仕事だと考えています。

まだまだこのような考え方の少ない業界ではありますが、私は常に襟を正して、不動産のプロとして、ご相談いただいたお客さまのお役にたてるよう精いっぱいの努力をいたします。

それでは、今週もはりきっていきましょう!

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