関西相続診断士協会の定例会に行ってきました
先日、私が所属している関西相続診断士協会の定例会議に初出席させていただきました。
「争族」から「笑顔相続」へ
相続診断士とは故人が残した遺産を巡って、家族が「争族」にならないよう笑顔で相続を迎えられるようにお手伝いする道先案内人です。
勉強会では現在進行中の相続事例を基に相続診断士同士でどうすれば「争族」にならず「笑顔相続」に導けるかを全員でディスカッションしました。
そしてこのような多くの意見が出ました。
近年「相続」にまつわるセミナーが至る所で開催されていますが、どれも「相続税」の節税対策を謳ったお話ばかり。
「建物を建てて土地の評価を下げて、建物代金はローンで借りて返済は賃貸収入で返済すれば、残りは老後の個人年金になりますよ。」
「先代がせっかく残してくれた遺産をあなたの代で減らすんですか?手放さず賃貸経営して将来に渡って有効活用しましょう。」
このようなオーナーさまの弱みに付け込んだ業者都合のお話で多額の借金を背負わされ、空き部屋が埋まらず返済困難に陥るケースも耳にするようになりました。少子高齢化と世間では言われている中、空き家問題も社会問題化しています。
なのに、これ以上家を建てても空き家が増えるだけなのに・・・
さらには相続が引き金で親族間での遺産分割の問題が発生。
アパートなどの大きな建物だと分割のしようもなく、「争族」になってしまう。
相続税がかからないケースも同様で、100万円でももらえるものなら是が非でも取りにかかる人が何と多いことか。
実際に平成26年度の司法統計年報によると訴訟・調停になるケースは1000万円以下で32%にも上るという結果も出ています。
「相続税がかからないから私には関係ない。」と無視できないとても身近な社会問題となっているのです。
だからこそ今のうちから家族でしっかり話し合う必要があると思います。
私は相続診断士の資格を取得させていただき、改めて1件でも多くの「争族」をなくしたいという気持ちが強くなりました。
同じ志を持つ「相続診断士」は全国に2万5千人います!
定例会に出席した相続診断士で恒例の記念撮影
遺産を残す人、受け継ぐ人の心得を学びましょう!
日本はこれから超高齢化社会に突入します。
「相続」がとても身近になってきます。
弊社では毎月1回相続の基礎知識を学ぶセミナーを開催しております。
節税ではなく、「争族」にならないための「相続」に関する基礎知識を学んでいただく内容となっております。
興味本位で結構です。少しでも「相続」に関心をいただき多くの方にご参加いただけると幸いです。
私も「相続診断士」として決意を新たにした貴重な定例会でした。
次月度ももちろん参加いたします(^-^)